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【割烹 逆瀬川 川上】メールマガジン
『週刊 徳次郎商店 6月 8日号』
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真海鞘・真老海鼠・真保夜
なんて読みますか？
━【テーマ】━━━━━━━━
★ 海のパイナップル『ほや』
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▼″ 好きですか？ の前に・・ ───
そもそも食べた事のある人は何％いらっしゃるかな？
いや、もっと言うと「ほや」を見たことが有りますか？
ねっ！ なんなんでしょうか、この魚介類は・・
▼″ 植物でも貝類でもない ───
たまに「ほや貝」なんて言われますが、貝類ではありません。
「ホヤ綱マボヤ目マボヤ亜目マボヤ科マボヤ属」に属します。何じゃ？（笑）
『尾索（びさく）動物』っていう、孤立した枠組みに配置される生物なんですね。
じゃあ、なんで知名度が低いの？
▼″ 宮城県が独占？ ───
『牛タンといえば仙台！」っていうのは、売込み戦略の成功例ですね。
ホヤの場合は、宮城県が圧倒的な生産量を誇る産地という特異性です。
ホヤは、九州・瀬戸内から北海道に至るまで、全国に棲息していますが、
流通のほとんどが「養殖」であるため、その８割が宮城県産です。
そして、その需要は富士山を西へは、越えませんでした。
▼″ どんな味？ ───
「美味しいの？」と訊かれると、私は「関西人には好かれません！」と答えます。
これは、ハードルを下げてからご案内したいという私の目論見です。
私自身は、ホヤが大好きです。
ホヤは、取っ付きが悪いというか、初めての人には敬遠されがちです。
ですが、食べ慣れると「嵌(は)まる味」なので、是非ともチャレンジしてください。
その昔、東北の味だった『納豆』が、関西に進出する時代の経緯と似ていませんか？
関西での普及し始めの頃は「匂いひかえめ」を求められましたが、
今では「濃厚な香り」の方が人気がありますね。
▼″ 五味を持つ複雑さ！ ───
ホヤは「うま味・苦味・酸味・甘味・塩味」を持ち合わせています。
単体として、これら五味を持つ食材というのは珍しい存在なんです。
代表的な調理は『刺身』または、生で『酢の物』で頂きます。
また現地（宮城県）では、蒸したり、焼いたり、天婦羅にしたり・・・
▼″ 全国普及のきっかけ！ ───
これには「東日本大地震」が大きく関わっています。
独特の風味を持つ「ホヤ」ですが、これを誰よりも欲しがったのは「韓国」の人々です。
実際に、宮城県で生産されるホヤの７割が韓国へ出荷されていました。
ところが東日本大地震の後、韓国は東北・関東の海産物の輸入を全面禁止しています。
震災から４年がかりで復興を遂げた「ほや漁」でしたが、その出荷先を失っていました。
そこで、「全国の皆さん・・・」という訳です。
▼″ 国内の新しい味覚！ ───
初めて『海ぶどう』(沖縄県)を食べた時、
初めて『ふじつぼ』(青森県)を食べた時、
初めて『鮒ずし』(滋賀県)を食べた時・・・、
皆さ～ん、来ましたよ～ この時が！
初めて『ほや』を食べるという人生で忘れられない日が！
（んな 大げさな・・）
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■ 今年も開催！『宝塚バル』
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【徳次郎こと 川上修】
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