大根おろし
　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　2005年 ９月 ４日 （日）


大根おろしは、好きですか？
と、訊かれたら
美味しいのは好きです、としか答えられない。

そうなんです。　
美味しい大根おろしに出会うことは、稀少なことです。

原因は・・・
大根おろしは、「おろしたて」 でないと臭みが出てしまうからです。
時間にすればどれくらいでしょうか。
５分でしょうか？　３分でしょうか？

そのため、ほとんどの食べ物屋さんでは、
準備の段階で大量におろして、水にさらして搾っておきます。
味も無く、舌触りの悪い、「白い繊維の塊」 の出来上がりです。


今年も秋刀魚の季節がやってきました。
わが国の習慣として、必ずと言っていいほど、
秋刀魚の塩焼きには、大根おろしが添えられます。
脂っこい主役の味を、とても引き立てる名脇役です。

私が、かねてより不思議に思うのは、
大根おろしを醤油で染めて、秋刀魚に乗せて食べること。

秋刀魚の油で口中がしつこくなったら、白い大根おろしの出番では無いのかな？
その大根おろしで味覚が戻り、秋刀魚がさらに美味しくなるという、名脇役。
（ もっとも、前出の白い繊維の塊では、こうもいかないのですが ）

ついでに、もう一つ。
天婦羅という料理にも、大根おろしは付いてきます。
なぜ、天つゆの中に大根おろしを入れてしまう？

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