たちうお
                       2007年 7月 10日 (火) 


だれもが知っているであろう、お馴染みのこの魚。

ただ、私どもの店で扱うのは、
「お馴染み」とは、程遠い大きさの物を使います。

市場では、たちうおの大きさを、
「4本」や「5本」などと言って表します。

手を、「空手チョップ」のようにして、
小指から人差し指までの、
「4本分位の大きさの胴体」ということです。

当店では、6本位のものを仕入れています。
値は跳ね上がりますが、味の濃厚さ・脂の乗りは見事です。


旬は、いつでしょうか?
この魚は、北海道以南の日本中の、いたる所にいるばかりか、
世界的にも広く生息しているらしい。

「春から夏」が旬、と言う方もいるし、
「秋が旬」と書いている食材図鑑も有ります。
冬も美味しいけどなぁ、と私などは感じます。

きっと、広い生息地が 「旬」をずらし合って、
この国では、一年中美味しく食べられるのでしょう。
珍しい魚ですね。

珍しいといえば、この魚には、

「うろこ」が無いこと。
「立ち泳ぎ」が、できること。  (立ち魚)
銀色に輝き、刀のような形であること。  (太刀うお)

この表面のギラギラした銀色の色素は、
模造真珠を造る時に使われているようです。

まったく、人間ってヤツは・・・




あな
                       2007年 8月 3日 (金) 


一般に「あなご」というと、「まあなご」を指します。
たくさんの種類が生息しているアナゴも、
食用とするのは、真穴子だけのようです。

旬は、夏。
脂が乗って、美味しい季節です。

余談ですが・・・
「土用の丑」で夏に注目を浴びる「鰻(うなぎ)」ですが、
こちらの旬は冬。

長もの(うなぎ・穴子・はも・どじょう・・・)が、
苦手という女性は少なくありませんが、
そんな方でも、穴子は比較的に好まれるのではないでしょうか。

「寿司」だねはもちろん、「天ぷら」・「柔らか煮」・
「白焼きに山葵」・刺身(洗い)・・・

野趣味が少なく、上品にさっぱりとして、食感が良い食材です。

そんな穴子ですが、海の中では どう猛なようで、
悪食(あくじき)の魚(何でも食べる)として有名です。

魚屋さんなら、ご存知のことですが、
「伊勢海老」と「蛸(たこ)」を、同じ水槽に入れると、蛸が勝ちます。
蛸の足の筋力で、はがいじめにしてしまいます。

ところがその技も穴子さんには通じません。
スルリッ、とくぐり抜けて、逆に足をかじる始末。

「へび・カエル・なめくじ」の三すくみに、似ていますね。





 割烹 逆瀬川 川上
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 〒665-0022 兵庫県宝塚市野上 1-1-3
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