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【割烹 逆瀬川 川上】メールマガジン
『 週刊 徳次郎商店 12月 12日号 』
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食の作法を彩る、手の延長。
━【テーマ】━━━━
箸 ・・・ 日本の心を伝える
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▼″ 食卓の相棒━━━━
師走の慌ただしい中でも、一膳の箸を手に食事をする時間は、心を落ち着かせてくれるものです。
私たち日本人にとって「箸(はし)」は、単なる道具ではなく、手の延長であり、食材と口を結ぶ大切な橋渡しです。
その起源は遥か古く、食文化と作法を支えてきた、なくてはならない存在と言えるでしょう。
今週は、「箸」について考えてみます!
▼″ 日本と箸の、意外な歴史━━━━
世界で箸を使う食文化圏は限られていますが、その中でも日本は独特の進化を遂げました。
箸が大陸から伝来したのは飛鳥時代、聖徳太子の時代とされています。
当初は食器ではなく、神様への供物を取り分けるための「祭具」として使われていました。
その後、奈良時代には宮中の貴族の間で使われるようになり、庶民に普及したのは、実は江戸時代に入ってからです。
江戸時代に食の多様化が進んだことで、箸は急速に日本人の食卓に定着したのです。
▼″ 箸にまつわる、日本の面白い風習━━━━
箸には、人生の節目に深く関わる風習が数多くあります。
例えば、赤ちゃんが生まれて初めてお食い初めをする際に出されるのが「祝い箸」です。
両端が細くなっているのは、片方を神様が、もう片方を人が使う「神人共食(しんじんきょうしょく)」を表しているからです。
また、箸は二本で一組であり、これは夫婦や家族の絆を象徴するもの。
結婚の際に贈られる「夫婦箸」にも、「二人で力を合わせて生きていく」という願いが込められています。
▼″ 割烹料理店と箸の心遣い━━━━
割烹店では、お客様に気持ちよく食事をしていただくために、箸にも細やかな配慮を施します。
箸を置く「箸置き」は、お客様への敬意を表す大切な道具です。
箸先がお客様から見て左側を向くように置き、箸先三センチを空けて置くのが基本の作法です。
これらの心遣いは、単に作法を守るだけでなく、「今から始まる一期一会の食事を大切にしたい」という料理人からのメッセージなのです。
▼″ 天国の箸、地獄の箸━━━━
こんな話を聞いた事があります・・・
天国・地獄共に、そこで使われる箸は、1メートルもある長いもの。
なので、右手に持った長い箸で食事をするのは、ほぼ不可能でいつも空腹でした。
これが地獄の風景です。では天国では?
その長い箸は、自分以外の人に食べさせるには、最適の道具だったのです。
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