はい、正解!
でも C君、それを笑って言うと怖いですよ~
このページでは、
フグ毒は、青酸カリの約1,000倍の威力を持つ猛毒で、
耳かき 1杯分で、2,000人を殺傷できるほどの偉力を持つと言われています。
現代の研究では、 大自然の海に棲息するフグがゆえに、食物連鎖により体内に 蓄積される「外因説」が有力となっています。 この事が、 「養殖の河豚なら無毒やん!」 「無毒の肝なら、食べても良いよね?」 という議論に発展して行きます。 これについては、後ほど詳しくお話しします。 |
<安土桃山時代> |
文禄から慶長にかけ、豊臣秀吉が朝鮮を侵略する際、下関で宿をとった。 すると、フグを食べた兵士たちが、次々と死んでいく。 「こりゃ~いかん!」 と思った秀吉は、「フグ喰うなー!」と禁止令を出した。 |
<江戸時代> |
それぞれの藩が「フグ食」を禁じる。 そんな中、下関の地域だけは、日常的にフグを食べていました。 |
<明治時代> |
全国的にフグの販売が違警罪として禁止(1882年)。 下関の地域の人々も、「チェッ!」と言いながら、これに従う。 |
<明治21年> |
若い頃に食べてフグの旨さを知っていた 初代総理大臣・伊藤博文が、 山口県令(知事)に対して『フグ食解禁』を働きかける。 |
『フグの肝を提供した飲食店に、業務停止命令!』 |
何年かおきに、このような見出しが新聞を賑わせます。 これは、お客が「肝を食べたがる」ので、店側が集客と売上増を狙ってのことです。 |
でも、養殖のフグなら安全なんでしょ? |
答えは、「NO!」です。 ■養殖池にもテトロドトキシンを有する生物が紛れる ■ブグのストレスを抜くために、テトロドトキシンをエサに混ぜている養殖業者もある ■無毒の養殖フグが、天然フグに触れる事で、有毒化したという事実がある ■養殖と天然を見間違えるヒューマンエラーは付きもの ■肝を絶対的に無毒と判別することは不可能 |
でも、旨いからみんなが食べたがるんでしょ? |
答えは、「まずい!」です。 過去にフグ専門店で、出されたことがあります。 ■油がギトギトで、泥臭い ※フグ以外の魚(キス・カワハギ・アンコウなど)の肝を使う店が多い |
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天然フグの尾ヒレ | 養殖フグの尾ヒレ | ||
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天然ものが旨い理由には、2つの要因があります。 〔1〕人工物のエサではなく、自然界の豊かな生物を食べている 〔2〕獲物を追い求め、激しく活動することで、理想の味・肉質となる |
他の魚と違い、フグの場合は「廃棄率」を求めることが困難です。 その理由は・・・ ■骨の周りにたくさんの肉が付いている ■ヒレも、『ひれ酒』に利用 ■皮(本皮・内皮)も、『てっぴ』として利用 ■食べられる精巣(オス)と、廃棄される卵巣(メス)の違い 『てっさ』に使われる「上身」の割合は、全体のわずか「23%」しかありません。 |
◆ 国家資格ではない! |
ふぐ調理師の免許や資格は、各都道府県が個別に定めています。 都道府県によって、免許や講習受講による「資格」取得の条件や難易度は異なります。 また、都道府県をまたいでの就職・調理については、勤務先の都道府県で新たに資格を取得する必要があります。 |
◆ 呼び名もそれぞれ! |
条例によって定められているので、都道府県ごとに名称も様々です。 ふぐ処理者・フグ取扱者・ふぐ調理師・ふぐ包丁師・ ふぐ処理資格者・ふぐ取扱登録者 など |
◆ なぜ、全国統一にならないの? |
「全日本ふぐ協会」は、日本国政府に対して再三、全国統一の資格制度を求めているが、実現には至っていません。 <私見ですが・・> フグの消費地が、大都市に集中していることや、西日本に偏っていることに原因があると思います。 統一の試験を行うとすれば、「高いレベルを基準」にすることが必須ですが、それでは、例えば信州・東北などの地方では有資格者が減り、フグの食文化が広がらないからだと思います。 |
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天然のふぐは、卸売市場での「競り」によって決められています。 なので、需要が高まれば高騰し、低ければ養殖フグを下回ることもあります。 また、旬の時期 (秋の彼岸から 春の彼岸まで) は、安定して高値で流通しています。 |
「フグは大きいものほど旨い!」 言い方を変えると、「小さなフグには味が無い」となります。 これは、天然もの・養殖ものに関わりなく、同じことが言えます。 卸売市場で、たまに見掛ける小さなフグには、「捨て値」と思われる価格が付けられていますが、 これを買うと、「安物買いの銭失い」となるでしょう。 |
これまでの「フグ養殖」 では、2年飼育で「800g~1kg」の大きさでの出荷が定番となっていました。 フグは「大きい方が旨い」とは解っていても、養殖場での3年飼育には、経費増大や死滅などの壁に阻まれていました。 それを、深い研究とたゆまぬ努力により、3年飼育により、大きく育てる技術が完成しました。 これにより、2kgを超える養殖トラフグが誕生し、その名を『3年河豚』と名付けられました。 |
3年河豚の大きなヒレを、時間を掛けてじっくりと焼き上げます。 そこへ、アツアツの純米酒を注いで、直ぐにフタをします。 【 お値段 】 ■ ひれ酒 : 770円(税込) ■ つぎ酒 : 440円(税込) 【 2,200円上限の話 】 ※お1人様あたり、ひれ酒・つぎ酒の合計が 2,200円を超えた際は、何杯呑まれても 「2,200円(税込)」で計算いたします。 |
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