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【 茹で 】 |
硬さの好みも人それぞれ
たくさん茹でられない
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硬さの好みも人それぞれ |
昨日来店されたご夫婦が、
こんなことを、おっしゃっていました。
ご主人:僕には物足りないけど、
嫁には丁度いいんやないかな?
奥様:うん、私にピッタリ。
何の話かと思えば、
「茹で加減」のことでした。
パスタでいうところの、アルデンテ的な話。
ご主人は、固くてゴワゴワ感が残っている
くらいが、お好みのようでした。
「茹で加減」
だけで、
これだけ話せるこのご夫婦との
その後の「そば談義」 は、楽しいものでした。
「茹で時間」
の長さは、
たくさんの要素で決まるように思います。
そば粉の特質 ・ ふるいのメッシュの細かさ ・
麺の太さ ・ 加水率 ・
冷やす水の温度 ・
食べる人の歯の状態
・・・
何秒間、茹でるか?
というだけの話です。
違っても10秒、たかが10秒。
しかし、こうも思います
あらかじめ用意した「麺」や「つゆ」は、
個別に変えることは、難しい。
でも、茹で加減は、たやすく変えられます。
昨日のご夫婦が、次回来店の際は、
それぞれの茹で時間を変えてみようー っと。
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たくさん茹でられない |
「 5人様以上の団体の入店はお断りします 」
と、貼り紙がされている、お蕎麦屋さんがあります。
おそらく、お客さんのためを思ってのことでしょう。
蕎麦は、一度にたくさん茹でる事が出来ないし、
蕎麦は、すぐに食べて欲しい。
この2つの事を守ろうとすると、
団体客は、受け入れにくいのでしょう。
私の店でも、
4名様の場合は、2人前づつお出しします。
すると、4人分が出揃うまで、
箸を持たずに待たれます。
日本人の持つ、品格と礼儀正しさが、
結果として、蕎麦の味を低下させます。
それの良い対策が、「団体様お断り」
なのでしょう。
( ガソリンスタンドの大型車お断り、と似てる
)
ただ、お店としては、つらいところですね。
お客様が理解して下さればいいのですが・・・
蕎麦にこだわりを持てば、
「あっちを立てれば、こっちが立たず
こっちを立てれば、あっちが立たず」、の
ループに巻き込まれます。
いいじゃないですか、巻き込まれましょう。
それだけ、尊いのですから・・・
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